身の回りの消費電力一覧:家電やスマホの充電、ビットコインのマイニングなど

この記事のポイント

  • 6月5日の世界環境デーにちなんで、家電やデジタル技術の使用によって発生する日常の消費電力について考察
  • 自宅で最も電力を消費するのは、冷暖房システム、家電製品、照明など
  • 1ビットコインを取引するのに必要な電力量で、スマホを1,000年間充電可能
  • ゲーム中、高性能なノートパソコンの代わりにVRヘッドセットを使うことで、エネルギーを節約
  • 世界の人がYouTubeを視聴する際の消費電力は膨大。1週間YouTube視聴を控えると、一部の国では1年間分の電力に匹敵

朝起きてスマホに手を伸ばす瞬間から、寝る前に見る最後の番組まで、私たちは常にエネルギーを消費しています。しかし、これらの行動の一つ一つが環境に与える影響について考えたことがありますか?

1日中パソコンに向かって仕事をする、車を運転する、飛行機に乗る、あるいはビットコインを採掘する、これらの行為にはすべて電力が必要です。そして、これらの行為は積み重なります。

エネルギー消費は、気候変動の主な要因の1つです。石炭、石油、天然ガスなどの化石燃料を燃やし、発電や車両の動力供給、暖房を行うことで、二酸化炭素 (CO2) などの温室効果ガスが大気中に放出され、それが気候変動の原因となっていると考えられています。

この地球という惑星に住む者として、私たちには地球を守る責任があります。6月5日の世界環境デーが近づいている今、省エネにおける私たちの役割を認識し、二酸化炭素排出量の削減について考えるのは良い機会といえるでしょう。

では、日常生活で最もエネルギーを消費している家電や活動にはどのようなものがあるでしょうか。また、今から変えられることは何でしょうか。

今回ご紹介するエネルギー値や消費量の一部は、実際にお住まいの地域での水準とは異なる場合があります。しかし、私たちは日々どれだけのエネルギーを消費しているか、そしてどれだけ節約できるかについて、より明確なイメージを持つための参考になるのではと思います。ぜひご覧ください。

自宅の家電やハイテク機器の消費電力量(コスト)一覧と省エネのヒント

電化製品の電源をオフにするだけでエネルギーを節約できると思っているなら、それは誤りです。最近の研究によると、現代のスマートホームは、常にコンセントに接続されている、または使用していない時にも動作し続ける製品が多いため、従来よりもエネルギーを大量に消費しています。

スマートテレビ、ゲーム機、メディアサーバーや外付けハードドライブなど、自宅でエネルギーコストを増大させる要因はこれまで以上に多様化しています。しかし、セキュリティ目的(CCTVやVPNなど)や常時稼働する必要がある家電(冷蔵庫や冷凍庫など)のために、電源を入れっぱなしにしておく必要がある製品があることも確かです。

では、利便性と省エネを両立させるにはどうしたらいいのでしょう?それは、家庭で消費している電力を把握し、いつ、何をオフにすればよいかを判断することから始まります。

下のインフォグラフィックでは、米国の一般的な家庭で1ヶ月に使用される各アイテムの消費電力量と、それに伴うコストを算出しました。

電気代は何で決まる?

一般

電化製品1時間あたりの推定消費電力1時間あたりの推定エネルギーコスト(米ドル)1日当たりの使用時間ひと月あたりの推定消費電力ひと月あたりの推定エネルギーコスト(米ドル)
ポータブルヒーター(1500W)1.5kWh$0.21 2時間90kWh$12.6
エアコン(240V)1.8kWh$0.25 4時間216kWh$30.24
扇風機0.03kWh$0.01未満8時間7.2kWh$1
天井扇0.05kWh$0.01未満6時間9kWh$1.26
白熱電球 (60W)0.75kWh$0.118時間18.3kWh$2.5
時計0.1kWh$0.01常時使用7.2kWh$1

 

バスルーム(浴室・洗面脱衣室)

電化製品1時間あたりの推定消費電力1時間あたりの推定エネルギーコスト(米ドル)1日当たりの使用時間ひと月あたりの推定消費電力ひと月あたりの推定エネルギーコスト(米ドル)
電気温水器0.52kWh$0.073時間46.8kWh$6.50
電動歯ブラシ0.003kWh$0.01 未満5時間0.007kWh$0.01
ドライヤー1.5kWh$0.21 20分間13.5kWh$1.89
ヘアアイロン0.15kWh$0.02 10分間0.72kWh$0.10

 

ベッドルーム

電化製品1時間あたりの推定消費電力1時間あたりの推定エネルギーコスト(米ドル)1日当たりの使用時間ひと月あたりの推定消費電力ひと月あたりの推定エネルギーコスト(米ドル)
電気毛布:ダブル/クイーン0.09kWh$0.013時間8.1kWh$1.10
夜間照明(4W)0.12kWh$0.0210時間36kWh$5.04
スマホ充電器0.001kWh$0.01 未満常時使用0.15kWh$0.02
目覚ましラジオ0.008kWh$0.01 未満 常時使用5.8kWh$0.8

 

キッチン

電化製品1時間あたりの推定消費電力1時間あたりの推定エネルギーコスト (米ドル)1日当たりの使用時間ひと月あたりの推定消費電力ひと月あたりの推定エネルギーコスト(米ドル)
オーブン2.3kWh$0.3230分間34.5kWh$4.83
コンロ1.5kWh$0.2130分間22.5kWh$3.15
電子レンジ1.44kWh(5分間で0.12kWh米ドル)$0.12 (5分間で$0.02)15分間10.8kWh$1.5
電気ケトル0.11kWh$0.0210分間0.5kWh$0.07
コーヒーメーカー(保温機能付き)0.4kWh(1抽出あたり0.12kWh)$0.05 (1回の抽出で$0.02)1時間9.6kWh$1.34
食洗機(お湯を使わない通常サイクル)1.1kWh$0.15 2時間65.1kWh$9.11
トースター0.75kWh$0.10 5分間1.87kWh$0.26
冷凍庫付き冷蔵庫(480リットル)0.04kWh$0.1 未満常時使用35kWh$4.9
ノンフライヤー (1500W)1.5kWh$0.2120分間14.9kWh$2.09

 

ランドリールーム

電化製品1時間あたりの推定消費電力1時間あたりの推定エネルギーコスト(米ドル)1日当たりの使用時間ひと月あたりの推定消費電力ひと月あたりの推定エネルギーコスト(米ドル)
衣類乾燥機3kWh$0.5 2回/週間25.5kWh$3.57
洗濯機2.3kWh$0.322回/週間19.5kWh$2.73
掃除機0.75kWh$0.102時間/週間4.8kWh$0.67
ロボット掃除機0.007kWh$0.01 未満45分間0.15kWh$0.02
アイロン1.08kWh$0.1540分間/週間2.8kWh$0.4

 

リビングルーム

電化製品1時間あたりの推定消費電力1時間あたりの推定エネルギーコスト(米ドル)1日当たりの使用時間ひと月あたりの推定消費電力ひと月あたりの推定エネルギーコスト(米ドル)
LEDテレビ (4k UHD)40-50インチ:0.071kWh / 50-60インチ:0.12kWh$0.01 未満 / $0.02 3時間(平均):2.8kWh$0.40
ケーブルボックス(コンセント付き)0.01kWh$0.01 未満3時間0.9kWh$0.14
ストリーミングビデオプレーヤー(Roku)0.002kWh$0.01 未満3時間0.18 kWh$0.02
ゲーム機0.07kWh$0.01 未満2時間4.2kWh$0.58
スピーカー(25ワットx2個)0.05kWh$0.01 未満 3時間4.5kWh$0.63
ステレオ0.05kWh$0.01 未満2時間3kWh$0.42
ラジオ/CDプレーヤー0.02kWh$0.01 未満1時間30分0.9kWh$0.12
ハロゲンランプ0.02kWh$0.01 未満6時間3.6kWh$0.54

 

ホームオフィス

電化製品1時間あたりの推定消費電力1時間あたりの推定エネルギーコスト(米ドル)1日当たりの使用時間ひと月あたりの推定消費電力ひと月あたりの推定エネルギーコスト(米ドル)
Wi-Fiルーター0.01kWh$0.01 未満常時使用7.2kWh$1
デスクトップパソコンオン:0.06kWh / スリープ状態:0.006kWh$0.01 / $0.01 未満2時間3.6kWh$0.54
ノートパソコン0.05kWh$0.01 未満2時間3kWh$0.42
モニター(17インチ液晶)0.04kWh$0.01 未満2時間2.4kWh$0.33
プリンター0.001kWh$0.01 未満10分間/週間0.01kWh$0.01


屋外/車庫

電化製品1時間あたりの推定消費電力1時間あたりの推定エネルギーコスト(米ドル)1日当たりの使用時間ひと月あたりの推定消費電力ひと月あたりの推定エネルギーコスト(米ドル)
プール掃除用ポンプ0.56kWh$0.08 6時間101kWh$14.11
バスタブ  (1500W)1.5kWh$0.21 15分間20kWh$2.83
電気自動車(充電時)0.49kWh$0.067.5時間110kWh$15.4
電動自転車(500Wh、充電時)0.37kWh$0.053.5時間39kWh$5.4

*家庭用機器の平均的な使用状況を想定して1時間あたりの使用電力量(ワット数)を算出し、さらに1ヶ月あたりの使用電力量を算出しています。推定コストは、米国全国平均である1kWhあたり0.14米ドルを基準としています。使用頻度や個人の使用状況により、実際の数値と異なる場合があります

消費電力の多い電化製品を知る

ほとんどの人が環境に貢献し、電気料金を下げたいと考えています。最も簡単に始められるのは、自宅内での取り組みです。どのデバイスが最も多くの電力を消費し、最も電気代がかかるのかを把握することは、とても重要です。予想通り、最も電力を消費する家電はエアコンで、1ヶ月あたり216kWh(30米ドル)を消費していることがデータから分かります。その他、プール掃除用ポンプ(101kWh、14米ドル)や電気自動車(110kWh、15米ドル)も大きな電力消費要因となっています。食洗機や衣類乾燥機もそれぞれ1ヶ月あたり65kWh(9米ドル)、26kWh(4米ドル)と、かなりのエネルギーを消費しています。

小さな消費電力にも注意を払う

一見消費電力が小さい電化製品でも、時間が経てばどんどん消費量が増えていきます。例えば、1ヶ月間毎晩夜間照明をつけっぱなしにすると、36kWh(5米ドル)の電力を消費します。同様に、ポータブルヒーターで暖房したり、ドライヤーを1日20分使うだけでも、1ヶ月間でそれぞれ90kWh(13米ドル)、14kWh(2米ドル)を消費します。

また、使っていないときも電力を消費するデバイスにも考慮しましょう。例えば、使用していないデバイスをオフにしたり、充電器をコンセントから抜くことで、無駄な消費電力を抑えられます。

エネルギー効率に配慮して投資する

自宅のエネルギー消費を減らすには、エネルギー使用について総合的に考えることが重要です。もちろん、こまめに電源を切るなど、積み重ねでできる省エネは大切です。しかしより効率的な、エアコン、給湯器、洗濯機など、自宅内でエネルギーを多く消費する電化製品にも目を向けましょう。これらの製品は年々効率が向上しており、最新モデルに買い替えることが時に賢い選択となります。また、使い方の習慣を見直すことも重要です。例えば、洗濯物を温水ではなく冷水で洗うと、一般家庭で年間150米ドルの節約になります。

照明機器に省エネ対応をする

照明も節電の大きなポイントであり、中でもLED電球は最もエネルギー効率の高い選択肢となります。従来の白熱電球は光源というよりはヒーターのようなもので、60ワットの電球1個で年間220kWhを消費します。コンパクト蛍光灯なら年間わずか7米ドル、最新のLED電球なら年間4.40米ドルで同じ光を出すことができます。自宅内の白熱電球10個をLED電球10個に交換すれば、年間210米ドル以上の節約が見込めます。LED電球は球切れになることが無く、熱をほとんど出さないので、エアコンの使用も抑えられます。

自身のニーズを考慮する

エネルギー消費量の削減は、利便性と実用性のバランスで決まります。例えば、インターネットのルーターを使わないときに毎回コンセントを抜くというのは、多くの家庭ではあまり実用的ではありません。また、高温多湿な気候の地域では、エアコンが必需品となる場合があり、快適さを損なわずにエネルギー消費を管理する方法を見つける必要があります。同様に電気自動車は、従来の自動車よりも多くの電力を消費するにもかかわらず、その他の環境上の利点から、より持続可能な交通手段の選択肢として広く受け入れられています。

エネルギー消費を削減するには、省エネ製品の購入や、タイマー付き電源タップの使用など、多様な解決策が考えられます。従来の電力源への依存を減らすため、太陽光パネルなどの再生可能エネルギーへの投資も検討してみてもいいかもしれません。

1ビットコインを取引するのに、スマホを1,000年分充電するエネルギーが必要

多くの人が、冷蔵庫のドアを開けっ放しにするのはNG、エアコンを24時間稼働させるのは極地の氷を溶かすことに直結する、ということは知っていると思います。では、日常的に使うデバイスでの消費電力について考えたことはありますか?例えば好きな番組を見たり、高性能なノートパソコンでビデオゲームをしたりするのに使う電力はどうでしょうか?

また、より極端な例として、スマホを1年間充電するのと1ビットコインのマイニング、または、毎日車で120マイル(約193km)走るのと1年に1回飛行機に乗るのとでは、どう違うのでしょうか?その答えをさっそく見てみましょう。

普段よく行う活動に必要なエネルギーは?

あなたの仕事は思っている以上にコストがかかっているかも?

1日8時間デスクに座っている場合、コンピュータがどれだけエネルギー使用に影響を与えているか考えてみると良いでしょう。私たちの計算によると、1日8時間デスクトップパソコンを使用すると、年間でなんと600kWhの電力を消費し、従業員1人あたり約84米ドルのエネルギーコストを会社に負担させている可能性があります。

一方、ノートパソコンを同じ時間使用しても、年間消費電力量は225kWhで、エネルギーコストはわずか32米ドルです。

娯楽に関するエネルギーコスト

スマホでTikTokを1日2時間、1年間利用すると5.17kWhの電力を消費します。これはコーヒー1杯を買う値段よりも安いです。これに対して、テレビでNetflixなどの動画コンテンツを毎日同じ時間帯に視聴すると、年間で最大36.5kWhの電力を消費することになり、結構な量になります。エネルギー(とお金)を節約したい場合は、省エネなスマホを使ったコンテンツの閲覧に置き換えてみてはどうでしょう。

音楽をストリーミングする場合、Apple Musicでお気に入りのプレイリストを1時間聴いても、0.016kWhしか使わず、大したことはなく、1日2時間の音楽ストリーミングを1年間続けても、約14kWhしか消費しません。これは年間約1.96米ドル分のエネルギーに相当します。

ゲーム中の消費電力

ゲームはエネルギーを多く消費する趣味ですが、高性能なゲーミングノートパソコンとVRヘッドセットのどちらが効率的か考えたことはありますか?

ゲーミングノートパソコンは300〜500ワットの電力を消費するため、年間で最大1,400kWhを消費し、196米ドルもコストがかかることになります。一方で(PlayStation VRヘッドセットなどの)VRヘッドセットを1時間使用すると年間665kWhしか消費せず、93米ドルと半分以下のコストで済みます。

より環境に配慮したゲームをしたい(そして財布も潤したい)のであれば、高性能なノートパソコンではなく、よりエネルギー効率の良い方法を選ぶべきかもしれません。ゲームプレイを犠牲にすることなく、省エネなゲーミングセットアップを選ぶことで、より良いゲーム体験を得られます。また、ゲームに最適なVPNを組み合わせることで、接続を安全に保ち、ラグを軽減しながらゲーム体験を最適化することもできます。

スマホからビットコインまで

仮想通貨のマイニングに多くのエネルギーが必要であることは周知の事実です。実際、最も効率的なビットコインの採掘作業でも、1ビットコインを採掘するのに約15.5万kWhものエネルギーを使用します(エネルギーコストは約21,700米ドルかかります)。ニューヨークタイムズ紙によると、ビットコインマイニングの年間消費電力は、フィンランドが1年間に使用する総電力量に匹敵するそうです。

しかし、ビットコインの取引にも非常に大きなエネルギーコストがかかります。1ビットコインを売買するには、なんと1,833kWh(257米ドル)のエネルギーを要します。本記事執筆時点では、1ビットコインの価値は27,400米ドルだったため、人々が取引にそれだけのエネルギーを費やすことにも納得がいきます。

ちなみに、スマホを1年間充電しても1.83kWh、0.25米ドルのエネルギーしか使用しません。この事実を考慮すると、1ビットコインの取引に相当するエネルギーを満たすには、1,000年以上にわたってスマホを充電する必要があることになります。これは、1回のクレジットカード取引に比べ、約100万倍もの二酸化炭素排出量に相当します。

したがって、仮想通貨を取引する場合、どのような方法を選択しても二酸化炭素排出量の最大要因となるのです。将来、より環境に優しい採掘方法が開発され、急速に普及し、これらの方法に完全に取って代わることを期待しています。

飛行機 vs 車

車の運転、電気自動車の運転、それとも飛行機の利用?エコ意識の高い人なら、どれがよりエネルギー効率が高いのか気になりますよね。数字で比べてみましょう。

米国環境保護庁 (EPA) によると、1ガロンのガソリンは33.7kWhの電力に相当します。従来の車を120マイル(約193km)走らせると、約158kWhを消費することになります。一方、1kWhあたり2.9マイル(約4.7km)の走行距離を持つ電気自動車では、41.3kWhのエネルギー消費となります。

テスラ3のような新しい電気自動車は、4kWhの使用効率を誇り、120マイル(約193km)走行で30kWh分の電力しか利用しないため、さらにエネルギー消費を減らすことが可能です。

一方で、EVバッテリーの製造には多くのエネルギーが必要とされることにも懸念があります。しかし、EPAなどの機関は、全体的に見て電気自動車はガソリン車よりも環境に優しいと考えています。

それでは、飛行機はどうなのでしょうか?

飛行機の効率は、飛行機の年式や重量、乗客の数、フライト時間など、さまざまな要素に左右されます。米国の航空会社の最近の統計によると乗客1人あたりの平均燃費は58マイル/ガロン(約93km/ガロン)であり、これは自動車の平均燃費25.7マイル/ガロン(約41km/ガロン)よりも効率的です。

ただし、複数人が車に同乗して移動する場合は、1人あたりのガソリン消費量が少なくなるため、飛行機に乗るよりも乗客1人あたりのエネルギー消費量が少なくなる可能性があります。

個人でも変化を起こせるのか?

個人のエネルギー消費を少し変えるだけで、本当に地球が変わるのだろうかと疑問に思うでしょう。実際は、企業レベルの行動や政府の政策変更の方が個人の努力よりもはるかに大きな影響を与えます。

とはいえ、日常の小さな習慣を積み重ねることで、その効果は大きくなります。例えば、電子メールを送るというシンプルなことに着目してみましょう。

添付ファイル付きのメール1通の電力使用量は0.00000225kWhと微々たるものですが、1日に約3,196億通のメールが送られていると考えると、1日あたりなんと21万5730kWhにも達します。これは、米国の一般家庭20軒の1年分の電力に相当します。

YouTubeを少し視聴する程度なら一見問題なさそうに思えますが、世界規模で見ると、1週間のYouTube視聴で消費されるエネルギー量は、いくつかの小国(アゼルバイジャンやエクアドルなど)の1年分の電力に相当するそうです。ここでは、各地域の年間エネルギー消費量と、世界中の1週間のYouTube利用量に相当するエネルギー消費量を示します。

YouTube視聴と電力量YouTube動画を4Kで視聴する場合、例えばNetflixをUHD画質でストリーミングする場合よりも25%多くエネルギーを消費します。毎日10億時間以上のYouTube動画が視聴されていることを考えると、かなりのエネルギー消費量です。もし1週間、誰もYouTubeを見なければ、1年間でカタールの非再生可能電力の36%分以上、または米国の電力の0.8%分以上のエネルギーを最大出力できるのです。

あなたは日常生活の中で、どのような省エネの取り組みをしますか?以下のコメント欄で教えてください。

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