欧州経済領域(EEA)および英国にお住まいですか?これらの地域に海外旅行中、もしくは海外出張中ですか?
検索サイト「Yahoo! JAPAN」を運営するヤフーは、上記地域でのサービスを行っていません。現地で「Yahoo! 知恵袋」「Yahoo! ニュース」など、便利で人気のコンテンツにアクセスできず、困ったという方も多いのではないでしょうか。
このブログではその理由と、アクセスするための方法としてVPNをダウンロードするメリットをご紹介します。
Yahoo! JAPANが欧州で利用不可になったのはいつから?
2022年4月6日から、欧州経済領域(EEA)および英国で、Yahoo! JAPANにアクセスできなくなりました。EEAはEU加盟の27ヶ国に、リヒテンシュタイン、ノルウェー、アイスランドを加えた30ヶ国です。
ヤフーはどうして欧州でのサービスを停止した?
ヤフーは詳細理由を発表していませんが、各報道機関のニュースなどから、欧州での法令遵守コストが膨大であるという理由が考えられます。
欧州では個人情報の取り扱いが非常に厳しく、特に、2018年に導入された規制General Data Protection Regulation(GDPR)では、ヤフーのような欧州以外の企業にも、対象地域の個人データを扱う場合には、そのデータ管理の厳格化や情報漏洩(ろうえい)対策の強化を求めています。
GDPRとは、EUを含むEEA内で取得した(旅行や駐在も含む)個人からの個人情報の収集と処理に関するガイドラインを定めた法的枠組みのことで、本人の求めによって、個人情報をいつでも削除したり、閲覧・編集可能にできるよう定めています。適用範囲はEEAの地域です。
GDPRに違反した場合のペナルティは非常に高く、最大で2,000万ユーロまたは世界全体でのその企業の収益の4%(どちらか高い方)に上ります。さらに、データ主体は損害賠償を求める権利があります。
直近では、2019年にブリティッシュ・エアウェイズ(British Airways)とマリオット・インターナショナル(Marriott International)が顧客データの流出でそれぞれ約246億円、約133億円の制裁金が科され、さらに2022年1月に米グーグル(Google)と米メタ(Meta,、旧フェイスブック)が、ウェブサイトの閲覧履歴を保存するCookieの規制違反で約270億円の制裁金を科されたケースがありました。
ちなみに、今回のヤフーの措置は、GDPRを基に独自でデータ保護ルールを定めている英国も対象となっています。
ヤフーではサービス停止時点でのGDPRへの抵触はない、とコメントしているものの、今後さらに規制が厳しくなるリスクと、規制に対応するコストとの採算が合わないことから、欧州でのサービス停止を判断したようです。
どのくらいのユーザーに影響した?
報道では、欧州からの利用者は全体の1%にとどまっていたとされています。
Yahoo! JAPANの現在のサイトへの流入を分析すると、96%以上が日本からのアクセスであり、0.9%が米国、0.6%が韓国からなっています。
Yahoo! JAPANにアクセスできない仕組みは?
欧州からYahoo! JAPANなどの日本のサイトにアクセスしようとすると、欧州のIPアドレスが割り当てられます。Yahoo!のコンテンツの場合、欧州のIPアドレスはサービス対象地域外であるとネットワーク上で判断されてしまいます。つまり、欧州以外のIPアドレスでないと、Yahoo! JAPANにアクセスできません。
IPアドレスの詳細やご自身のIPアドレスを調べるには、こちらをご確認ください。
ExpressVPNを使えば、世界105ヶ国のサーバーにアクセスすることができ、実際の居場所に関係なく、日本のVPNを含むお好きなVPNサーバーロケーションのIPアドレスを取得できます。
Yahoo! JAPANに
ExpressVPNがおすすめな理由
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なお、すべてのプランは30日間の返金保証付きなので、お試しでサブスクリプションをはじめられます。
日本国内でYahoo! JAPANを利用する際にも、ExpressVPNは最高のツールです。ISP(インターネットサービスプロバイダ)による速度調整(スロットリング)を回避できたり、公共のWi-Fiを安全に利用できるなど、大きなメリットがあります。
欧州で高まるオンラインプライバシーの重要性
欧州では、個人データの取り扱いに対して、企業への責任と透明性が求められています。自分のオンラインプライバシーに自分で責任を持つ時代、VPNは必須のツールになりつつあると言えます。